Alpha Systemのマザーボードだけを買ってしまったら・・・
1.0 マザーボードの型番を調べる
1.1 始めに
FreeBSD、NetBSD、Linux等で使用する際にSRMと言うFirmwareから起動させるので、
WindowsNT系のOSを起動させるAlphaBIOSを消してSRM Firmwareを書き込む必要があります。
その為にはその型番に合ったFirmwareを書き込む必要が有ります。
マザーボードの型番調査をミスし、間違ったFirmwareを書き込んだ為、AlphaSystemをただの箱にした経験があります。
ここは慎重に調べてください。
1.2 型番調査
今までDEC又はCOMPAQ(製造はSAMSUNG?)が販売したAlphaSystemマザーボードは数枚あるよう
です。
AlphaPC64、164、164SX、164LX、264DP等です。
リンクしてある画像を見て、自分が買って来たマザーボードを確認して下さい。
1.3 マニュアルをダウンロード
http://ftp.digital.com/pub/Digital/info/semiconductor/literature/archives.html
ディップスイッチや各種ジャンパ設定、スイッチ取り付け位置などの確認をしておくと良い。
2.0 マシンを組み上げる
2.1 組み上げる
Resetスイッチ、Powerスイッチ、各種LEDなどマニュアルに従って普通のPCを組み上げる要領で組み上げる。
ATX系マザーは最近の物とほぼ変わらないのでそれほど苦労する事は無いが、AT系マザーの場合、電源コネクタの向きや極性を間違えると一瞬にしてマザー
ボードを焼くので注意して組み上げる。
AT電源の基礎は「真中にグランドが来るように差し込む」です。
2.2 火入れをする
マシンに電源を入れグラフィックに信号がくるかどうか調べる。
動かない場合はAT互換機と同じような作業で原因を探る。
AlphaServerになると自己診断表示装置が付いている場合もある。
3.0 Firmwareを書き換え
3.1 Systemに合ったFirmwareをダウンロード
1.1でも述べたとおりSRMのFirmwareにしないとフリーのUNIXは使用できないのでSRMをDEC(現
HP)のFTPよりダウンロードする。
ftp://ftp.digital.com/pub/Digital/Alpha/firmware/index.html
うまく繋がらない可能性がありますが、その場合自宅Serverなどに一度Telnetで入ってからFTPを叩くのもいいでしょう。
その場合のURLは以下の通りです。
ftp://ftp.digital.com/pub/Digital/Alpha/firmware/archive/
例えば、PC164LXのSRM
Firmwareが欲しいのでしたら、ディレクトリを変更し、モードをバイナリモードにし、pc164lx.rom(マシン名.romは共通)と言うファ
イルをダウンロードします。
先ほど落としたものをFDに書き込み、AlphaBIOS上のUpDateBIOSで書き込む。
もちろんファイル名等は絶対に変えてはいけません。
3.2 SRMの使用方法
フリーのUNIXを動かす為の最低必要なコマンドとして以下のものが挙げられます。
>>>show dev
使用可能なストレージ機器を表示します。
表示例としては以下の通りです。
dva0 FUJITUxxxxxx
dvb0 MATUSITAxxxxxx
>>>boot デバイス名
boot可能なデバイスをbootします。
例えば、先ほどのshow devコマンドで出てきたMATUSITAのCDROMドライブからNetBSDを起動したいとします。
その場合、>>>boot dva0 と打ち込む。